コラム「散歩」
カテゴリー:コラム  2014/10/20

東京弁護士会 62期
弁護士 野付 さくら

仕事や家のことで煮詰まり、もやもやとした気分が晴れないときがあります。

そんなときは、週末子どもと一緒に散歩にでかけます。
ビニール袋か虫かご、それからタモ(網)を忘れずに。

春は、天道虫やつくしに野の花。
夏は、ザリガニ、メダカにオイカワ。時には20センチを超える亀が見つかることもあります。
秋の今程は団栗や紅葉、花水木の小さな赤い実も可愛らしい。

子供と一緒に夢中になって「えもの」を探していると、
普段使わない頭や感覚を使うようで、身体が生き生きとしてくるのを感じます。

私は普段、弁護士、母親、妻など、様々な役割を与えて頂いて人の社会で暮らしていますが、生き物としての自分を取り戻しているのかもしれません。

広い空の下で、風にのって聞こえてくる電車の音や鳥の声に耳をすませているとき。夕闇の中に一番星を見つけたとき。何ともいえない穏やかな気持ちになります。

ということで、せっせと散歩に出ているのですが、一つ困ったことが。

夏の散歩ですっかり日に焼けてしまったのです。

帽子を目深に被ってタオルを首に巻いて、長袖長ズボンと、不審者覚悟で用心していたのですが、夏の初めにはもう「どこか遊びにいったの?」と声をかけられる始末。

いえいえ、近所の用水路です(小さな声)。

でも、やめられない私のささやかな楽しみです。

コラム「散歩」亀