コラム「弁護士生活20年を迎えて」
カテゴリー:コラム  2014/10/14

横浜弁護士会 47期
弁護士 横溝 久美

川崎で弁護士をしております、横溝久美と申します。司法修習期は47期で、8月30日(土)には京都で20周年記念大会がありました。クラス別の懇親会は、京都の老舗「美濃吉本店」にて行われ、齢を重ねたクラスメートがそれぞれ自分の領域で頑張っていることを目の当たりにして、大いに刺激を受けました。刺激ついでに二次会は「お茶屋遊び」へ! 初めての体験です。舞妓と芸妓の違いやら、お茶屋遊びのルールやらを教えていただいて、いやあ勉強になりました。その勢いで三次会へ! お決まりのカラオケです。世代が一緒なので、心置きなく懐メロを歌い合い、午前二時に目出度くお開きとなりました。

 

さて、私は昨年から、法テラス川崎支部長、非常勤裁判官を務めております。

法テラスは、資力の乏しい方々に法的支援を!という理念で制度化されましたが、現場では職員の負担が増しているような気がいたします。援助の仕組みが複雑化していることもあって、それを把握し、依頼者のみならず弁護士にも懇切丁寧に説明・対応しなければならない。決められた書類等が提出されないときは督促をしなければならない。苦情や不服への対応etc.etc.心身ともにしんどい仕事であると、傍らから見ていてそう思います。依頼者は兎も角、弁護士には、そういった労苦を理解された上で法テラス業務に協力していただきたいと、切に願っています。

非常勤裁判官をやっていて思うことは、良くも悪くも家庭裁判所が身近になったということ。本人申立が多いのは悪いことではありませんが、「こっ、こんなこと夫婦の協議で容易に決められるのでは?」「婚姻期間が短いのに何故こんな財産分与を請求するの?」「慰謝料って言っても、慰謝しなければならない損害って?」「自分の子供なんだから養育費支払うのは当然でしょう?」といった、昔は家裁にまで持ち込まれなかった案件が多いような気がします。まあ、「裁判所で決める」のは悪いことではないので、私の主観的な感想として・・・。それから、代理人として弁護士が就いているのに、然るべき資料を提出してくれない案件も散見されます。調停で纏める気はなくて、早く訴訟に持ち込みたいのかもしれませんが、 やはり「資料」「証拠」は依頼者や相手方を説得し納得させる材料なのですから、早めに提出していただきたいなと思います。「証拠がなくても調停だからまっ、いいか。」は・・・。裁判所が身近になり過ぎるのもいかがなものかと思ってしまいます。

などと、上から目線でかなり偉そうな物言いをしてしまいましたが、以上全て、20周年を迎えた自分への自戒を込めて書かせていただきました。