会長挨拶

日本女性法律家協会
会長 田中 由子(弁護士 22期)

会長 田中 由子(弁護士 22期)

 去る6月9日開催の2012年度定時総会において、会長に選任されました田中です。どうぞよろしくお願い致します。私は、2009年12月に裁判所を定年退官致しました。当然のことですが、「定年」ということは人生初めての経験でして、ここ1、2年は、大変内向きな気分・姿勢になって過ごしてまいりました。そんな私が会長職を引き受けることになってしまった直接のきっかけは、女法協の元会長横溝正子先生の強力なお勧めに屈した?結果であります。ただ、候補者選定に横溝先生がどうしてもお困りなら引き受けざるを得ないと内心思っていたことも事実です。それは、女法協の創立当時から係わってこられた故野田愛子先生への恩返しの意味があると思ったからです。他の多くの会員の皆様がそうであるように、私も若い時から先生に大変お世話になり、折々にお言葉をかけていただき励まされてきました。亡くなられる半年前に、あるご依頼を受けたまま果たさずにきたことも心に引っかかっておりました。生きておられたら後押しをしてくださったかなと不遜にも思ったのです。

 私は、1994年ころに副会長をして以降は、転勤等もあり、女法協の活動にはあまり熱心に参加してきませんでした。このため、総会や幹事会を通じて知る女法協の現在の姿には「今浦島」の如く驚いております。女性法曹が大幅に増加しているにも係わらず、若い期の会員数が激減していること、それもあってか会計がここ何年も赤字であることなどです。これには、法曹を取り巻く事情の変化等様々な要因があるかと思われますが、今後、その原因を分析した上、何が出来るのかを皆様と共に考えてゆきたいと思っているところです。元会長田中美登里先生や前会長曽田多賀先生が、会報48号(創立60周年記念特集号)でそれぞれ述べておられる通り、諸先輩のたゆまぬ努力があってこそ今の女法協がありますし、その果たすべき社会的役割も重いものがあります。これらのことに思いを致しつつ、会長職を努めてゆきたいと思っております。どうぞ、会員の皆様の積極的なご協力をよろしくお願い致します。